
BetterDaysが開発した自動ミルクメーカー「milkmagic」は、厚生労働省および世界保健機関(WHO)の調乳ガイドラインに準拠し、70℃での安全なミルク調乳をボタンひとつで実現する日本初*の製品です。2024年9月の発売開始以来、SNSや「蔦屋家電+」での展示販売を通じて個人顧客向けに提供してきましたが、この度、福利厚生としての法人向けレンタルサービスを開始します。これにより、企業による産休・育休中の社員サポートを促進し、社会全体の育児負担軽減に貢献します。
*株式会社BetterDays調べ
様々な育児の負担がある中で、ミルクの準備はお湯の用意や粉ミルクの計量、そして正確にお湯を注ぐ必要があり、慣れない新米パパやママにとっては大きな負担となっています。特に新生児の場合は、昼夜問わず3時間おきにミルクを準備する必要があります。また作業自体の負担に加えて、子供がお腹を空かせて泣いている中、焦りながらミルクを準備することは精神的な負担にもなっています。
この様に、仕事に加えて、育児に追われる共働き世帯の負担を軽減する事を目標に、自動ミルクメーカー「milkmagic」は誕生しました。

社会背景とBetterDaysの取り組み
少子化や、共働き世帯の増加など、日本の育児を取り巻く環境は大きく変化しています。令和4年版 厚生労働白書-社会保障を支える人材の確保-」(2022年)によると、2021年での「共働き世帯」は1,247万世帯、「専業主婦世帯」は582万世帯と、共働き世帯の割合が約7割まで達しています。2000年では 「共働き世帯」の割合は約5割と、大きく社会の構造が変化していることがデータからも読み取れます。その様な社会環境の中、 厚生労働省主導の「男性育休推進キャンペーン」や「賃上げ促進税制」など、政府も育児支援を強化する動きを見せる中、企業においても従業員の育児を支援する新たな制度や取り組みが求められています。
こうした状況の中、BetterDaysは、企業の福利厚生を通じて働く親の育児負担を軽減するべく、「milkmagic」の法人向けレンタルサービスを開始しました。本取り組みを通じて、より多くの企業で子育てと仕事が両立できる環境を整える一助となることを目指しています。
なお、本格的なサービス開始に先立ち、福利厚生での活用にお問い合わせいただいた企業の中から寺田倉庫株式会社での先行導入を実施いたしました。

導入事例:寺田倉庫株式会社
福利厚生の一環として、2024年12月より自動ミルクメーカー「milkmagic」の法人レンタル制度を導入しました。当社が以前実施した産前産後・育児休業取得者への社内アンケートでは、「睡眠時間や自分の時間の確保への不安」「仕事と育児の両立への不安」「家族の育児協力への不安」といった声が寄せられていました。こうした声を受け「milkmagic」の貸出をはじめたところ、「育児の負担が軽減されると感じた」「会社が育児をサポートしてくれると感じた」といった前向きな反応が届いています。
「milkmagic」の利用対象者は産前産後休業・育児休業を取得する社員だけでなく、配偶者がご出産した男性社員も含まれます。
本制度を通じて、休業中の社員や育児と仕事を両立する社員の育児負担を軽減し、ご家族が心身ともに健康で、ゆとりある日々を過ごせるようサポートしてまいります。
(寺田倉庫株式会社 人事グループ)
育児と仕事の両立を支援する、新しい福利厚生の形
育児中の親は、「睡眠時間や自分の時間の確保」「仕事と育児の両立」「家族の育児協力の不足」といった不安を抱えています。国立成育医療研究センターの調査によると、父親が家事・育児に時間を割くためには、仕事関連時間(勤務時間+通勤時間)を9.5時間以内に抑える必要があるとされています。しかし、未就学児を持つ父親の約69%が10時間以上、約36%が12時間以上を費やしている調査結果が出ており、仕事と家庭のバランスを取ることが困難な状況が明らかになっています。
(国立成育医療研究センター)
このような状況を踏まえ、BetterDaysは、企業の福利厚生の一環として「milkmagic」の法人向けレンタルサービスを開始しました。本制度を通じて、育児中の従業員が手間がかかる「ミルク作り」という家事負担を軽減し、より多くの時間を家族との交流や休息に充てることができます。また「ボタンひとつでミルクを作れる」利便性を活かして、男性の育児参加や、育児の分担の推進にも寄与できると考えております。産休・育休中の女性社員だけでなく、男性社員からの利用も増えており、仕事と育児を両立・会社が育児を支援してくれることで、より安心して育児に向き合えるような社会作りへの貢献を目指しております。
今後もBetterDaysは自社製品を活用して、産休・育休を取得した方々へのサポートができるよう取り組んで行きます。